09/09/2026
9月9日は「救急の日」です。
数字の語呂から定められたこの日は、救急医療と救急業務への理解を深めるための日とされています。
私たちのように人を乗せて走る仕事にとって、この日は少し特別な意味を持ちます。
移動中というのは、体調の急変が起きたときに、もっとも助けを呼びにくい場所のひとつだからです。
タクシーの車内で乗客の体調が急変したとき、乗務社員がとる行動には順番があります。
まず、安全な場所に車両を停めること。走行中の車内では、どんな対応もできません。
次に、意識と呼吸の確認。
そして119番通報です。
同時に、無線や配車アプリを通じて営業所へ状況を伝えます。
営業所側は運行管理者が対応にあたり、必要に応じて救急隊との合流地点を調整します。
一人の乗務社員が現場で抱え込まないよう、会社として動く体制になっているのが、個人の移動手段との違いです。
通報のとき、意外と大事なのが「場所を正確に伝えること」です。
走行中の道路上では、住所がすぐに出てきません。
交差点名、目印になる建物、キロポストや電柱の表示。
乗務社員は日常的にこうした情報を拾って営業をしていますが、これは一般の方が同乗している場面でも役に立ちます。
もし家族の運転中に急病人が出たら、あわてて住所を思い出そうとするより、見えている看板をそのまま読み上げるほうが早いことがあります。
では、居合わせた人には何ができるでしょうか。
消防庁が案内している応急手当の考え方では、反応がなく呼吸が普段どおりでない場合には、通報とあわせて胸骨圧迫を行い、AEDが近くにあれば取りに行くことが基本とされています。
ただし、目の前の状態が本当にそれに当たるのかを、その場で判断するのは簡単ではありません。
だからこそ、119番通報でつながった通信指令員の指示を受けながら行動する、という形が推奨されています。
判断を一人で背負わない、というのがこの手順のもっとも大事なところです。具体的な手技については、お住まいの地域の消防本部が実施している救命講習で学べます。
もうひとつ、私たちが日常の乗務で気をつけていることをお伝えします。
夏の終わりから秋にかけては、朝晩と日中の気温差が大きく、体調を崩される方が増える時期です。
乗車されたときの顔色、声の張り、座り方。
「いつもと違う」という違和感に早く気づけるかどうかが、対応の早さを決めます。
救急車の適正利用が課題として語られる一方で、迷ったときにためらわないことも同じくらい大切だとされています。
救急車を呼ぶべきか判断に迷う場合の相談窓口は、地域ごとに用意されています。
お住まいの自治体の案内をご確認ください。
通院や検査のための移動でお困りのことがあれば、ご相談ください。
ご予定の時間に合わせた配車についてご案内いたします。
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